二拝二拍手一拝
「二拝二拍手一拝」は「二礼二拍手一礼」とも言います。よく耳にする言葉だと思いますが、実際にはどうやればいいのか、ちょっとあやふやになっていませんか?
拍手をうつのは神様を呼ぶためではなく、実は自分が素手であって、何の下心も無いということを神様に証明するために行うのです。拝殿に進んだところから解説していきます。
まず賽銭箱に賽銭を入れます。これは昔「おひねり」という白い紙に包んだ米を供えていた頃の名残りです。大事なものを捧げるのは私欲があってはできません。賽銭を入れることで心の靄を祓うという意味も含まれています。お賽銭は乱暴に投げるようにはせずに、静かに入れましょう。
次に鈴を鳴らします。鈴の音で祓い清め、神を呼びます。二拝は2回頭を下げて深くおじぎをすることです。これで神への敬意を表します。
拍手は胸の高さで掌を合わせ、右手を少し下にずらして二回。その後、指先をきちんと合わせ、祈りを込めてから手を下ろします。拍手の際、掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないことを指しており、二度手を打って神を招き、その後に掌を合わせることで神人が一体となります。これで祈願を込めて神の力を体得するといわれています。
最後に一拝をして終了します。もう一度おじぎをするのは神を送ることを意味します。「二拝二拍手一拝」が参拝作法の基本ではありますが、神社によって特殊な拝礼作法を行う場合もあります。各動作にも諸説あります。