参拝の流れ
神社への参拝。考えてみれば初詣、安産祈願、合格祈願、縁日、七五三などの行事もいろいろありますし、旅行先での神社での参拝など、機会は結構多いものです。
さて、参拝の正しい作法について、どの程度知識をお持ちでしょうか?案外知らずにやり過ごしていたりしていませんか?
もちろん適当な作法でも参拝できますが、それはどうでしょう。多くの人にとって神社への参拝は確かにあまり日常ではありませんから、正式な作法を知らないのも無理からぬことだと思います。しかし、それこそ神頼みなどする時は、やはり作法にのっとった頼み方をされた方が、すっきりしませんか。神様にも礼節を尽くしたいものです。
最初に参拝のしかたについて概略を書いてみます。まずは、鳥居をくぐる前に衣服を整えましょう。鳥居の向こう側は神の空間となり、参拝はもうここから始まっていると考えてください。
神社の入り口には、必ず鳥居があります。神社の一番外側が「一の鳥居」で、ここから順に鳥居をくぐって、参道へ入ります。鳥居をくぐる際には、軽く一礼します。「一揖・いちゆう」です。
参道を進む際は中央を歩いてはいけません。参道の中央は「正中」、つまり神様が通る道です。手水舎では手水をとって心身を清め、神前に進みます。これは俗界の穢れを落とすためです。詳しくは後述します。
神前では軽く会釈をし、賽銭箱に賽銭を入れ、鈴を鳴らします。「二拝二拍手一拝」で拝礼し、軽く会釈をして退きます。帰る際も、進む時と同様に中央は避けて歩き、中に向かって軽く会釈をしてから鳥居を出ましょう。大きくはこうした作法になります